猫の乳腺腫瘍はほとんどが悪性です。
ある程度までいくと急激に発育し、多くは肺に転移しやすいです。
治療の基本的な考え方は、
写真のようになる前に、早期に手術で除去します。
たとえそう大きくないガンの段階で除去したとしても、
すでに転移はしているのでは?と考えるべきです。
切除手術をしたから安心ではなく、予測される転移ガンを内科的に制御することが大事です。
大きくなり潰瘍化し出血も絶えず起きている。
ここまでくると、更に悪化速度が速くなります。
出来るだけ早い手術による除去が必要です。
その後は、
転移が起こっていた場合には、手術時にはまだ小さくて画像的には転移が確認できない状況であっても
術後に成長が急速におきてくることが多いので、内科的に抑制治療する必要があります。
転移先のあちこちで転移ガンが増殖したら、その子はもう助かりません。