2024,10,21記
犬の血管肉腫は血管の中にできるガンです。
したがって、病巣は仮に小さくてもそのガン細胞の破片は血流に乗ってどこにでも運ばれ、行きついたところに根を下ろしそこで発育します。
皮膚で発見されても、脳、肺、腎臓、肝臓、心臓・・筋肉内にもすでに転移しているのでは?と思わなければ失敗します。
最期は多臓器癌で苦しむことになる非常に厄介なガンです。
画像的に確認できる大きさとは限らず、目にみえない微細なガンが無数に散らばっているのでは?と思うべきです。
目に見える病巣部を手術で切除したから安心ではありません。
問題の箇所を手術をして取り除いたとしても、すぐに必ず抗がん治療を行う必要があります。
しかしながら、血管肉腫の発育を抑える可能性のある化学的抗がん剤の種類は少なく、副作用を含め抗がん効果にも限界を感じることもあろうかとおもいます。
その時には、もうだめか!と諦めることなく私からの治療提案がありますので問い合わせしてみて下さい。
喜んでいただけるケースも多々あるかと思います。
症例1 ⇩
下顎歯茎にできた血管肉腫。
一見、内出血した血豆のように見えます。
どこが原発部かわかりませんがこの時点で、すでに皮膚上に数か所、肺、肝臓にガン塊がみつかっています。 おそらくもっとあちこちに。。。
症例 2 ⇩
下顎くちびるにできた血管肉腫。
内出血した口内炎のようにも見えます。
この例も、すでに肺と内臓、各所筋肉内にも転移しているとのことです。
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【治療経過】
上の症例1はかかりつけ病院で抗がん剤治療をお選びになりましたが、治療の甲斐なく1か月半後に安楽死との報告がありました。
下の症例2は県外の方で、かかりつけ医からは治療法もなく、余命1~2か月の宣告をうけているとのことですが、1か月前から私がリモートで治療しています。
現在のところは悪化することもなく経過しています。